ばいばい横向き親知らず

下の横向き埋没親知らず×二本を、一泊入院して抜いた記録

いよいよ入院③目覚めと夕食

目が覚めると病室のベッドの上で、なぜか18時になっていました(困惑)。

口の中をゴリゴリやられた記憶はおろか、口を開けた記憶すらないし、手術後に椅子から降りて車イスで帰ってきた記憶も全くありません。

びっくりするくらい14時45分~18時までの記憶が抜け落ちてて、口の中はほんの少しの違和感があるだけで全く痛くない。
両方のほっぺたに虫歯の治療後のような軽い麻痺感がありますが、ふーんって感じですね。

あらかじめ頂いた痛み止めを予防がてら飲んでぼーっとしていると、夕食が運ばれてきました。
そんなに噛まなくても食べられる、いわゆる『きざみ食』ってやつです。
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うん。おいしい。緑色の四角いやつが、ちょっと固めの茶碗蒸しみたいで素晴らしい。おかゆも、けっこうボリュームがある。

しかし左の煮物を食べた直後から雲行きが怪しくなりました。
『これもおいしいなー…あれ、なんかズキズキしてきたぞ』
両方の親知らずがあった部分が痛くなってきました。
『そりゃそうか…傷口にしょうゆ刷り込んでるようなもんだもんな…』一気にブルーになります。
とてもおいしかったんですが、これだけは痛みに耐えられなくて残してしまいました。

ちなみに右の薄黄色のはフルーツヨーグルトをミキサーしたもので、ヨーグルト好きとして根性でいただきました(食い意地)。

いよいよ入院②点滴開始~施術開始

食事が終わり、大福まで食べ、マッタリしていると看護師さんが点滴を始めてくれました。
平静を装いながらも、点滴とかめっちゃ病人っぽい!とテンション上がる私(とても不謹慎だけど自分のことだからいいか)。
お手洗いに行くのに点滴をガラガラ引っ張っていって、『これドラマでよく見るやつじゃん…!』とワクワクが止まらない。

そうこうしている間に血圧を計ったりして、いよいよ手術に呼ばれました。点滴に麻酔が追加され、一階のまで看護師さんと談笑しながら普通に歩いて移動。電動の椅子(普通の歯医者さんにあるやつと見分けがつかない)に座ります。

先生に体調を聞かれ『バッチリです!』と答える私。
そうそう忘れないうちに大事なことを言っておかねば。『抜いた歯がほしいんですけど…』と私。『あ、歯は患者さんの物なのでもちろん差し上げますよ。ただし砕いて骨から出すので、まるごとって感じではないですけど』と笑顔で先生。

血圧計なんかをつけられつつ、この時点で正面の時計が14時45分を指している。

さてさて、術後が何分後になるか見て帰らないと…と思っていると、急激に意識がシャットダウンしました。

いよいよ入院①病院着いたよ

入院当日。
病院には11時に行けばいいので、平日の朝をゆっくり家で過ごすという社畜にとって最高の贅沢を堪能します。

病院につくと優しい看護師さんが病室に案内してくれました。ベッド周辺設備などもろもろの説明を受け、パジャマに着替え(一応着替えてみた)、ゴロゴロして文庫本を読む。しあわせ。
12時に食事がでる。ごはんと、白菜のゆかりあえと、炊き合わせと鶏肉のマスタード焼き。病院食って全然期待してなかったけど、温かいものは温かく冷たいものは冷たいし、変な臭いもしなくて感動した。病院食すごいな。

売店にお茶を買いに行ったら、めっちゃ美味しそうな作りたての豆大福がレジ横にあったので購入。案の定めっちゃ美味しい。

入院楽しすぎかな…始めての入院にわくわくが止まらない(不謹慎)。

入院するまで③二回目の口腔外科

さて、入院の日取りを調整して再び口腔外科に来ました。
ちなみに今回私がお世話になった口腔外科は平日午前中のみの診療です☆入院は月~水のみ。
社会人にはとてもツラいですね。

さて今回は施術の説明と、入院前の血液検査です。梅毒とかHIVがないかを調べるらしいです。いやはや入院って大変だな。

施術の説明ではどこをどう切ってどう砕くかっていうのを知りたかったんですが、先生にその辺の説明をサラッとスルーされ、しびれが残ることがあるよっていう紙にサインをさせられて終了。
診察室から出たあと『いやいやちゃんと教えてくれんと困るわ』と思ったので受付の方に言い、改めて診察室に入り直して説明を受けました。

歯茎を切って骨を出して、ちょっと穴を開けて骨に埋まった歯を砕きながら出しますよ~っていう説明をイラストを書きながら教えてくれて、すごくスッキリし、改めて診療室を出る私。

なかなかショッキングな施術だから人によっては聞きたくないかも知れませんが、私は聞いた方が安心するタイプなので、これはほんとに聞いといてよかったです。
次に来るのは入院当日ですね。

入院するまで②口腔外科にて

やって来ました口腔外科。
めっちゃ人が多くて、予約の時間から30分過ぎて診察開始。

ちょっと意外なことにわりと若めの先生でした。
歯のレントゲン写真をボードに貼りながら、やはり「これは2本とも抜いといた方がいいですね~」とおっしゃる。

「左下は全く痛んだこと無いんですが…抜かなきゃダメでしょうか…」食い下がる私。
「体の抵抗力が弱まれば、いつ痛んでもおかしくないですよ。女性の場合特に妊娠中は抵抗力が弱まりやすいですし、妊娠を希望されてるならこの機会に抜いておいた方がいいですよ」とのこと。

気になるお値段ですが、保険適用なら一本ずつ×二本抜く料金と、一泊入院して二本同時に抜く料金は思ったより変わらない(あくまで私の主観ですが)。

それに二回に分けて抜いた場合、抜糸も考慮すると平日の午前中に四回も通院するのはしんどい。一本抜いてどれだけ腫れるかもわからない。

決め手になったのは先生のこの言葉。
全身麻酔ではありませんが、麻酔等は全て点滴で行うので、半分眠った状態での手術になります。点滴でコントロールするので痛みや腫れも少ないと思いますよ」

抜歯に限らず、口の中をいじられるって痛み以前に恐怖が大きいんですよね。特に今回あごの骨を切って歯を砕いて出すわけですし。しかも左右。
絶対音とかやばいじゃないですか。

半分眠ってるうちに全部終わるとか最高…!!ということで一泊入院して二本抜くことにしました。

入院するまで①町の歯医者さんにて

さてさて、私の親知らずを紹介します。

上2本は二十代中盤にスポッと抜いてもらったためすでに故人となっています。

今回主役の下2本は、歯茎の下に完全に埋まっており、顔を見たことがありません。

さて今年の正月、右下の親知らず(が埋まっていると思われる)周辺の歯茎がズキズキと痛み始めたんですよ。
『うわ親知らず生え始めとるんか…』と思っていたんですが、痛みが限界に達した頃、ドゥワッと膿が出たんです。
『え?膿???』と思っていたら痛みはどんどん引いていき、何事もなかったかのように日常生活が戻りました。

親知らずに対する漠然とした不安が大きくなってきた三月始め、重い腰を上げて久しぶりに歯医者さんへ行き、レントゲンを撮って親知らずを見てもらいました。
歯医者さんいわく、「これは2本とも抜いといた方がいいねぇ…大きい病院に紹介状書くし、一泊入院して2本いっぺんにいっといたら?」と。
めっちゃ軽い感じで薦められてビビる私。

どうやら私が『親知らずが生えるのに伴う痛み』だと思っていたのは、『体の抵抗力が弱って、口内細菌が歯茎の下の親知らず周辺で暴れだした痛み』だったようです。
私の親知らず下2本は横向きに生えているため、このまま待っていても正常に生えることは無いそうで
。へーって感じですね。

というわけで、進められるがままに大病院の口腔外科に予約をとりました。

はじめまして

はじめまして。
わたくしは名も無きアラサー女性です。
平日は社畜を少々たしなんでおります。

このたび歯茎という秘密のヴェールに包まれた下の親知らず二本を一泊入院で抜いてきました。

人生初入院ということもあり結構不安で、Googleで調べまくりました(みんなめっちゃ痛そうで調べれば調べるほどげんなりした)。
これを見てくださっている方も、もしかしたらそういう不安な気持ちを持って検索されているかもしれません。
そんな方にとって、少しでも気持ちを楽にするものになれば幸いです。

一応お断りしておきますが、記事はあくまで私の主観がメインであり、歯の生え方等によって痛みや施術の流れ、金額は変わって当然とか思います。「全然レポと違ったんだけど!」と怒りを向けられても困りますので、ちょっと変わった読み物程度に捉えて頂ければ幸いです。


ということでレポしていきますので、お時間あればどうぞお付き合い下さい。